フィンランド&エストニア子連れ旅行/第2日 北極圏の町ロバニエミとサンタ村
序盤は家族3つに分かれて別行動、中盤に合流し、船で国境を越えていく北欧旅
真夏のサンタに出会い、本場のサウナを楽しむ
本来よりも3時間ほど長いフライトを経てヘルシンキ到着。ここから先はしばし別行動の1人旅、国内線に乗り継いでロバニエミへ向かう。
今回の旅程は前半家族が3つに分かれるスケジュール。長男は大学だか友人関係の用事があるとのことで遅れて出発、妻と長女と次女の女子チームはヘルシンキ満喫の連泊プラン、全員が合流するのは2日後なのだ。
【ロバニエミの空港】
ロバニエミはフィンランド北部、ラップランドと呼ばれる地域の中心都市。ヘルシンキから1時間15分のフライトだ。ごく小さな地方空港、預け荷物が出てくるターンテーブルは2基しかないが、早速サンタクロースやトナカイが歓迎してくれた。
そう。フィンランドといえばサンタクロースのふるさと、とりわけロバニエミはサンタで売っている町なのだ。季節が冬でも関係なく、ホテルのロビーにはクリスマスツリーが飾られ、やっぱりサンタが迎えてくれた。
【ロバニエミのホテルにて】
そんなロバニエミを代表する見どころはサンタビレッジ。市内からバスで30分ほど行ったところにある。地理的には北緯66度32分35秒、これより北が北極圏という境界線上につくられた村だ。"Arctic Circle"の記念碑や白線をまたいで、観光客が思い思いに写真を撮っていた。
【サンタビレッジ】
ロバニエミの観光のメインと言えば冬のオーロラ鑑賞。夏はシーズンオフになるのだが、それでも人はそれなりに多く、家族連れやカップル客で賑わっていた。
イタリアから来たというチャリダーのおじいさんもいた。冬は雪に閉ざされるから、夏でなければできない観光スタイルもあるのだ。赤道、北回帰線に南回帰線、そして北極圏、チャリダーにとっては外せない好物でもあるよね。
【サンタビレッジ】
サンタビレッジにはカフェ、レストラン、土産店が並んでいる。マリメッコやイッタラなどのブランドやムーミンショップもある。その中で人気のあるアトラクションの1つが郵便局。
サンタクロースに手紙を出せる郵便局として、国別に分けられた棚には多量の手紙が仕分けされていた。この後どうやってサンタに配達されるのか、果たして返事はあるのかは謎であるが、この日も子供たちや年配の夫婦が局内でペンを手にとっていた。
【サンタビレッジの郵便局】
そしてサンタビレッジ最大の楽しみといえば、本物(!?)のサンタクロースに出会えること。それほど待ち時間はなく、記念写真をパチリ。
【サンタクロースと対面!】
市内へ戻った後、午後はサウナ体験へ。
最近は日本でも「ととのう」ブームで人気のサウナ。正直なところ高温の蒸し風呂は息苦しくて、あまり好きではないのだけど、本場のサウナはどんなものか。物価の高いフィンランドにあって、サウナの外来入浴は5ユーロという安さは嬉しいところ。
男女混浴のサウナは水着着用、小学生くらいの子から年配のおじいちゃん、おばあちゃんまで老若男女が楽しんでいた。
【川べりのサウナ】
サウナを出ると徒歩1分で、市内を流れるケミ川の流れ。ためらずに飛び込んでいくのがフィンランド流(降りていく梯子がある)。水温はちょっと冷たく感じられるけど、サウナで温まった身体にはこの上なく気持ちいい。雨が降って止んだ後の虹の景色も素晴らしかった。
ただ川の流れは意外とあって、のんびりしていると流されていく。水深も足がギリギリ付かないくらいに深い。注意を促す案内板もあるけれど小さく目立たず、自己管理に任されているのが心地よい。
過保護な日本だと常時監視員がついて、自動音声のアナウンスでも流れて、さらには何か事故やクレームでもあったら、たちまち閉鎖されてしまうのではないだろうか。
【川べりのサウナ】
夜はオーロラ鑑賞。冬のイメージが強いオーロラだけど、実際は1年中発生している。ただ夏は白夜でずっと明るいために見られないだけだ。
8月半ばのロバニエミの日没は22時、日の出は4時半過ぎ、つまり6時間半くらい夜がある。ところが実際に深夜0時頃に外へ出てみると、北の空がぼんやりと明るい。地平線の向こうに隠れていると思われる太陽の光が漏れて、完全に真っ暗にはならないのだ。
それでも町明かりを避けた川沿いの遊歩道から少しだけ、ほんのりと緑の帯状のオーロラが見えた。
【夜空にほのかなオーロラ】
8月13日
一方の女子チームは…陶器とチョコとムーミンと
一方ヘルシンキ滞在の女子チーム、はじめに向かったのはフィンランド三大ブランドの一角アラビアの博物館。色彩豊かなデザインの陶磁器で知られている。
【アラビアの博物館】
今年5月にリニューアルオープンしたばかりの博物館。もともと直営工場だったところにレストランや図書館も併設、フィンランド最初の食事はアラビアの食器でランチビュッフェ。
【アラビアの博物館】
続いてファッツェルのチョコレート工場。日本ではそれほど知られていないが、フィンランドでは最大のお菓子メーカー。バス&徒歩のいささか不便な場所にあるのだが、工場見学で食べ放題があると聞きつけて訪れる。
【ファッツェルのチョコレート工場】
食べ放題の時間は10分。チョコのほかに飴もあって、実際はそれほど食べられなかったそうだが、紙袋にいっぱいのファッツェル製品のお菓子をお土産として貰ってきた。
【ファッツェルのチョコレート工場】
ヘルシンキ中心部に戻って、老舗百貨店のストックマンへ。今年80周年を迎えるムーミンの企画イベントをやっていて、広い店内の至るところにムーミンに登場するキャラクターたちが。
【ストックマン百貨店】
スタンプラリー的な企画はだいぶゆるくて、まじめに参加しているような人はあまり見当たらなかったようだが、無事に記念品のシールをゲットして楽しめたようだ。
【ストックマン百貨店】
明日はそのムーミンのミュージアムを目指して、第2の都市タンペレへ。
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