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ストライキ大国フランス、交通機関への影響を解説(前編)【2019-2020年版】

ヨーロッパを旅行していると時々出くわすのがストライキ。航空会社や鉄道、博物館など観光施設に至るまで、多くのところでストライキが発生することがあります。

今回の記事では年金改革を巡ってフランスで発生し、2019年末から2020年の年始にかけて、およそ2か月続いた大規模ストライキの間、パリの地下鉄や特急TGVなど交通機関がどのような影響を受けたのか、その実際を徹底解説します。

駅入口の閉鎖

目次
1.2019年12月5日に始まり、20年1月末でほぼ収束
2.国際列車タリスやユーロスターも減便や経路変更
3.特急TGVや在来線TERも減便&遅延

>> 地下鉄やバスについて解説/後編はこちら



1.2019年12月5日に始まり、20年1月末でほぼ収束

まずはストライキの全容から。

政治的な経緯など詳しいことは省きますが、マクロン政権による年金制度改革が発端で、これに反対する公務員を中心とした労働者が、2019年12月5日以降、首都のパリをはじめフランス全土で、大規模なデモやストライキを繰り広げました。

ストライキの対象は鉄道のほか、病院職員、警察官、郵便職員など様々な分野にわたりました。航空便や空港も一部ストが実施されましたが、鉄道に比べると規模は小さいものでした。

発生当初はクリスマス休暇までに収束するか、政府側と何らかの妥協が成立するかが焦点でしたが、相譲らず、年末年始を越えてストライキは2か月目に突入をしました。ただその規模は徐々に小さくなり、1月末にはほぼ収束、地下鉄などの運行もおおむね正常に戻っています。

閉鎖された地下鉄駅

2.国際列車タリスやユーロスターも減便や経路変更

フランス国内のストライキではありますが、隣国との間を結ぶ国際列車も影響を受けました。

イギリス行きのユーロスター、ベルギー&オランダ行きのタリス、ドイツ行きのTGV&ICEなどは軒並み3分の1から半数程度の減便、本数の少ないイタリアやスペイン行きの国際列車については全て運休となる日もありました。

混雑する駅

たとえばタリスについては、アムステルダム~ブリュッセル間のみ運行し、ブリュッセル~パリ間が区間運休のように経路変更となるケースもありました。フランス人のスタッフが出勤して来ないので、オランダ人とベルギー人だけで回せるダイヤにしたのでしょうか。

数日前からストライキの影響と減便計画がウェブサイト上にアップされ、あらかじめ運行する予定の列車と、スケジュール変更の有無について確認をすることができました。事前にチケットを購入していた乗客向けには、払戻や運行予定便への変更の対応もなされていました。

国際的な調整の必要もあったためと思いますが、フランス国内のTGVやパリの地下鉄に比べると、事前の案内がしっかりしていたように思います。

ユーロスター

3.特急TGVや在来線TERも減便&遅延

フランス版新幹線のTGV inOui(イヌイ)、廉価版として運行するOuigo(ウィゴ)、さらに在来線にあたるTERも、最初のうちは半数以上が減便、その後徐々に運行率が改善されていきました。

旅行者の利用が多い路線としては、パリからマルセイユやニースへ行く路線、モンサンミッシェル観光の経由地となるレンヌへ行く路線、あるいは東部ストラスブール方面へ行く路線などありますが、すべて影響がありました。

TGVは数日前に減便計画がウェブサイト上で発表され、払戻対応もなされていました。私自身が予約していた便については、それよりも早いタイミングでキャンセルの通知が来たため、運行予定の便に変更をすることができましたが、当日大幅に遅延していました。

クリスマス&年末年始の時期は、どの列車も予約でいっぱいだったと推察され、運行する便は軒並み満席、混乱は少なくなかったようです。

臨時時刻表



>> 国際特急ユーロスターのウェブサイトはこちら

>> 国際特急タリスのウェブサイトはこちら

>> 特急TGVのウェブサイトはこちら

旅情報

ストライキ大国フランス
交通機関への影響を解説(後編)【2019-2020年版】

およそ2か月続いたストライキ。パリの地下鉄やバスは、実際どの程度動いていたのでしょうか?




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