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「旅に行きたくなるカフェ」たびえもん

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翌朝ヌーメア到着、滞在はリゾート地のアンスバタ・ビーチ。
予想以上の落ち着いて綺麗でがらんとした雰囲気に圧されつつ、
バスに乗って市街地を目指すのであった。

独身時代の「自転車世界一周旅行」から、
3人の子供たちと一緒に海外を訪れた「旅育」の記録まで、
たくさんの写真とともに紹介しています。
「子連れ海外旅行」の楽しみ方は本にもなりました↓

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8月12日
メラネシア郷土料理に出会う


 2日目朝にヌーメアの空港に到着、ホテルのあるアンスバタ地区へ。しかし部屋には14時にならないと入れないため、銀行でお金を下ろし、パン屋で腹ごしらえしたあと、水族館を訪れた。

 まあ、こぢんまりとした、それなりに見応えのある水族館だ。魚に詳しい人なら、もっとウキウキするかもしれない。地元の学校の生徒たちが集団で見学に来ていたが、フランス系(つまり白人)の子はおらず、みな色黒のメラネシア系(カナック)の子だった。基本的に別々の学校に通っているのだろうか?

ヌーメアのトゥントゥータ空港に到着
【ヌーメアのトゥントゥータ空港に到着】
アンスバタの園地にて
【アンスバタの園地にて】

水族館の大きな水槽
【水族館の大きな水槽】
ちょっとだけ海遊び
【ちょっとだけ海遊び】

 午後、ホテルで一服したあと、待望のバスに乗る。ヌーメアの市バスには、その後毎日何回も乗ることになるのだが、やはり最初の一回は新鮮だしウキウキする。路線別に色分けされたヌーメアのバス。観光客エリアのアンスバタとヌーメア中心部を結ぶのは、緑の1番と、橙の7番だ。海沿いを通るのが1番で、このときバス停に先に現れたのは内陸を走る7番だった。

 ちょうど午後の学校が終わる時間帯で、7番のバスはゆっくりゆっくりと走り、下校中の生徒を乗せては、また降ろす。高層ホテルが建ち並ぶビーチから、ほんの少しだけ離れただけで、そこはローカルな住宅街が広がっているのだと知った。乗り物好きの長男は嬉しそうだったものの、朝からの疲れがまさって、やがてグウグウ。

 んでヌーメアの中心部。南太平洋のプチ・パリと呼ばれているらしいが、どこをどうひっくり返してみても、パリには見えない。広場に茂っている木々を見ても、通りを歩いている人々を見ても、私にとっては初めて訪れるメラネシアの世界だ。

ヌーメアの中心ココティエ広場
【ヌーメアの中心ココティエ広場】
木曜夜の賑やかなお祭り
【木曜夜の賑やかなお祭り】

 木曜の夜、町の中心ココティエ広場では、さらにメラネシア一色となる。ジュディ・デュ・サントル・ビルと呼ばれるお祭りが、週替わりのテーマで開催されるのだ。日没の頃を境に屋台がずらりと並び、大勢の人々で混みあっていた。食べ物あり、民芸品あり、子供向けの遊戯あり、音楽演奏ありと、賑やかだ。

 まだニューカレドニアに来て最初だったのでよく分からなかったが、後になって振り返ってみると、このお祭りは本当にローカル色が濃くて面白かったと思う。この日のテーマはリフー島、たぶん島出身の人が多く来ていたのだろう。

 物価の高いニューカレドニア、地球の歩き方を見ても、食事やレストランのページに載っているのは、やたらにお高いフランス料理かシーフード、あとはイタリアン、和食、中華、ベトナム料理ときて、地元メラネシアの料理というのはほとんど出てこない。街を歩いても、まったく見かけない。しかし、それが、この市場にはあった。

 大鍋で煮込まれている謎の食べ物。葉っぱにくるまれているその見た目は、お米のような、ジャガイモのような、でも口に入れたその味は、甘い!

 たぶん、バナナ。

 私も妻も正直ちょっと苦手な味だったが、こんなとき頼りになるのが、なんと1歳の長女。家では野菜を食べない、果物も嫌い、肉も苦手と、好き嫌いの激しいわがまま娘だが、たぶんお腹が減っていたのでしょう、日本では見ることのできないガツガツした食いっぷりで、メラネシア料理を手掴み味わっておりました。

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