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ニューカレドニア子連れ旅行/第3日 ローカル食堂で歌を歌う

3日目は朝からあいにくの雨。気分がめげる。
といっても、ホテルの中にいても仕方がない。ビーチにいても、もっと仕方がない。
バスに乗ってヌーメアへ。市場、博物館、そしてローカル食堂を発見して…。

8月13日
ローカル食堂で歌を歌うのだ


 3日目はあいにくの雨。南半球のニューカレドニアは冬なので、熱帯とはいえ、雨が降るといささか肌寒い。そしてこれは世界中どこへ行っても同じだと感じるが、雨が降ると気分が冴えない。

 といっても旅行者リゾートエリアのアンスバタにいても面白くないので、この日も市バスでヌーメア市街へ。

 まず向かったのは朝市。これまたどこの国へ行っても、まず押さえるべきは、その国(町)の市場ではないかと思う。ヌーメアの朝市は、青い屋根が特徴的な5~6棟の建物から構成されている。野菜や果物を売る店、肉を売る店、花を売る店、魚介類を売る店と並んでいて、メラネシア色が濃い。

 中華系の店があって、春巻などを売っている。季節的な問題なのか、果物の種類は期待していたほど豊富ではなく、少しがっかり。「Tofu」や「Sashimi」を売っている店もあって面白い。

 1棟だけ中央にコーヒーなどを出すカフェコーナーがあり、周りを土産物屋がぐるりと囲んでいるという棟があった。自由に使える立食式の円いテーブルが並んでいて、ここだけ観光客が多い。天気がよければ、市場で買ったものを外で食べるのが気持ちいいが、雨なので、テーブルを借りて休憩とした。

ヌーメアの朝市
【ヌーメアの朝市】

ヌーメア街角の樹
【ヌーメア街角の樹】

 1日雨が降りっぱなしのこの日、メラネシア文化を紹介するニューカレドニア博物館や、ヌーメア市の歴史を辿るヌーメア博物館を巡る。でも、一番面白かったのはローカル食堂だ。

 実質的にフランスの植民地で、物資をフランス本国に頼っているせいか、ニューカレドニアはとても物価が高い。レストランなど行こうとすると、たちまち2~3000円とられてしまう。それでも探せば、地元の人向けの気軽な食堂があるのではと思って、アンスバタでは全く見つからなかったのだが、ヌーメアには一応あった。

 一応というのは、それでもそんなに安いわけではないから。一品900円くらいしている。壁にずらりとメニューがフランス語で描かれている。鶏肉、豚肉、牛肉、魚と、主たる食材別に、その調理法や添え物の違いによって、メニューが様々あると分かる。

 Plateと書かれた定食っぽいメニューもある。肉か魚かの推測はできる。周りを見ると、お米のご飯は付いてくるようで、さらにフランスパンは無料のようだ。ラーメン的な麺料理を食べている人もいる。お店の人は中華かベトナム系なのだ。

 ツナが入った炒め物の定食と、麺のメニューを注文。これまで屋台や市場のスナック的な食事か、パンばかり食わされていた子供たちの食いつきがいい。

ヌーメア中心部にて雨宿り
【ヌーメア中心部にて雨宿り】

食堂にて地元の人と
【食堂にて地元の人と】

 と、隣のテーブルに座ったのが、年配のフランス系と若いメラネシア系(カナック)という二人組。若い兄ちゃんのほうが蛍光色の合羽を着ていて、何か仕事中の昼食休憩だろうと思った。その年配のおじいちゃんのほうが、片言の英語ができて、話しかけてくる。

 いや、話しかけられた相手は、私というより、むしろ3歳の長男か。彼にとっては英語もフランス語もメラネシア諸語も関係ない。ニューカレドニアに着いて以来、周りの人の喋る言葉が自分の理解できない言葉であることは理解していて、そうでなくても日本で見知らぬ人に話しかけられてもそうするように、最初は当惑して逃げ回っていた。

 でも、親が友好的に話しているのを見て、またアイスクリームをご馳走になったりして、だんだんと打ち解けても大丈夫な相手だと分かってくるのだろう。異世界の食堂の雰囲気にも慣れてきたのか、声が出てくるようになった。相手が理解しようがしまいが臆せず日本語で「こんにちは!」と言い始めた。

「日本語で『ボンジュール』って言ってます」と英語に訳す私。

 一歩境目を越えると、なんでも平気になったのか、あるいはやはり何がしかの緊張感があって、奇妙なテンションになったのか、その後長男は保育園で覚えた歌を振り付きで歌い始めた。

「1と1で忍者です、ニーン♪」(両手の指を「1」と「1」にして合わせ、忍者のポーズをとる)

 おじいちゃんもノリノリで一緒になって「ニーン♪」。すっかり仲良くなった長男は、最初は拒んでいた抱っこも受け入れ、おじいちゃんの膝の上によじ登っていた。

 子供ってすごいなと思ったのは、そんなフランス系のおじいちゃんとの交流の一方で、ふと気が付くと長女と一緒に突然チョコレートを齧っていたこと。私や妻がおじいちゃんたちとの会話に気をとられている間に、お店の子にもらったらしかった。

 中国系かベトナム系か、店には長男より少し大きいくらいの女の子がいて、いつの間にか彼は、その子とも仲良くなっていたらしい!(アジア系の親近感があったのかな?)

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